サッシガラスの清掃2(ガラスの拭き方)

 こんにちは、ハウスクリーニング神戸 代表の江本です。本日は、サッシガラスの清掃の2回目、ガラスの拭き方についてのお話です。

 

枠を拭く

 窓ガラスを掃除する際は、サッシ枠やレール部分まで しっかり拭くことが大切です。ガラスだけに注意が向いていまいがちですが、枠やレールも定期的に掃除していなければ、かなりほこりや汚れが溜まっています。

 

 枠を拭く時は薄手のタオル(もちろん縫っていないもの)を使った方が、角まできれいに拭くことができます。指だけでは残る部分は、ドライバーなどにタオルを巻きつけて拭いていきます。私たちは、マイナスドライバーの角の部分を耐水ペーパーなどで削って丸めたものを使用しています。

 そしてレール部分は、はじめに掃除機やラスター刷毛(ダスター刷毛とも言います)などでほこりを取ってから拭いていきます。この時、長い間掃除していなかったり道路沿いなどの住宅では、レールに溜まったほこりや ばい煙(ディーゼル微粒子など)が固まっていたりしますので、刷毛に水(洗剤)をつけて擦ったり、水洗いの出来る場所ではブラシで擦りながら水流しをしたりします。(この時、同時にガラスの表面を水流しするといいでしょう。)

 

 枠を拭く際に忘れがちなのがカーテンレールです。結構ほこりが溜まっていますので、忘れずに拭いておきます。

ガラスの拭き方

 ガラスを拭く際は、拭き掃除と同様に、水拭きをした後に「乾く前に乾くまで」空拭きをします。水気を残すと、残った水分が白いスジや拭きムラとなってしまいますので、水気を残さないように拭きます。

 大きなガラスになると拭くのが大変ですので、ウォッシャー(T字形の棒に毛の付いたもの)やスクイジー(手持ちのワイパーのようなもの)を使うと早く拭くことができます。スクイジーを使った際は空拭きの必要はありませんが、四隅の水滴をタオル等でしっかりと拭き取ることが大切です。(これらの道具はホームセンターでも購入できます。)

 ただ、型板ガラス(透明ではない、表面が凸凹しているガラス)については、スクイジーだけでは水気を取りきれないので、空拭きをしたほうがいいでしょう。

 

 通常の汚れなら水拭きだけでも落とすことが出来ます。洗剤を使う場合でも中性洗剤(台所用洗剤)を少し溶かした程度で大丈夫です。しかし、テープ跡が残っていたり、ガラス表面にうろこ状の汚れが固着している時は、削り取ったり、研磨剤や特殊な薬品を使う必要が出てきますので、専門の業者に相談してください。

引き違い窓の外し方

 引き違い窓は外せるなら外した方が、レール部分やガラスの外面を拭きやすくなります。ストッパー(外れ止め)を外すと、ガラスを外すことができます。新しいものでは外面のサッシ枠の右上(ガラスを閉めた時に中央になる部分)にストッパーが付いていることが多く、古いものでは上側のレールの2~3ヶ所にストッパーが付いていることが多いです。基本的にはプラスドライバー1本で外すことができます。詳しくは取扱説明書やサッシに貼られているラベルをご覧下さい。

 戸建ての比較的新しい物件では内面から先に外すことができます。(内面にはストッパーが付いていないことが多いです。)外した際はフローリングを傷つけないように、養生材や短く切った木材の上に置くようにしています。

 古い物件やマンションなどでは「表外し」と言って外面を先に外さないと内面も外せないものがあります。一人で外そうとすると落下させてしまう恐れがありますので、この場合は無理に外そうとしないほうがいいでしょう。外さなくても、半分づつ手を伸ばせばガラスの外側も拭くことができます。

 中には、「落とし込み」という特殊な外し方で外せるものもあります。これは、内面のサッシを持ち上げてから外面と内面のレールの間に差し込み(落とし込み)手前に傾けると外すことができるというもので、ある時期のあるメーカーでよく使われていた方法です。

上げ下げ窓の拭き方

 ガラスの内面が上下するタイプの上げ下げ窓は、外側をどうやって拭くかが問題です。大部分の上げ下げ窓では、つまみを動かすと内面のガラスが手前に倒れるようになっており、外側のガラスが拭けるようになっています。この時、上から覗き込むようにして拭きますので脚立や踏み台があった方が便利です。

 外面の外側については、外面が固定式になっているものの場合、網戸を外し窓を開け下から手を伸ばして拭くしかありません。身を乗り出して腹筋をするような姿勢で拭くことになります。または、梯子を使うことになるでしょう。

押し開き窓の拭き方

 押し開き窓の外側は、一杯に開けた状態ならすき間から手を入れて拭くことが出来ます。中には、つまみを操作すれば掃除用に60°~90°まで開けるものがあります。説明書や本体に貼られているラベルに開け方が書いていますので、その通りに操作してみてください。

 

 大きな押し開き窓では、掃除用に大きく開くことが出来ないものがあります。その場合は、FIX(固定)窓と同様に、梯子を使って作業することとなります。

 以前にもお話ししましたが、梯子を使用する際は必ず大人二人で作業し、一人が梯子を支えるようにしてください。昇り始めは大丈夫そうに見えても、上まで昇るとバランスが崩れ左右に倒れるか後ろに滑ります。これにより梯子から転落する事故が数多く起こっていますので、大人に支えてもらうことは絶対に必要です。

 

 慣れていない、また不安な作業については専門の業者に頼むことも大切です。(詳しくは、こちらをご覧下さい。)

 

 本日(年内の更新)は、ここまでです。ありがとうございました。

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